【ソウル聯合ニュース】韓国の尹錫悦(ユン・ソクヨル)次期大統領が米国と欧州連合(EU)に特使を送ることが15日、尹氏側の関係者の話で分かった。米国、中国、日本、ロシアの朝鮮半島を取り巻く主要4カ国では米国だけが特使の派遣先に選ばれた。
バイデン大統領と電話協議する尹氏(国民の力提供)=(聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
また米国に派遣する特使の団長は最大野党「国民の力」の朴振(パク・ジン)国会議員に決まったという。
同関係者によると、尹氏は形だけの使節団ではなく、実質的な政策協力を進めることを求めており、「朴氏は特使団長であり、政策協力団長」と説明した。
外務部(現外交部)出身の朴氏は、韓米議員外交協議会副会長や国会外交統一委員会委員長などを務めた経験があり、2008年8月には米国で当時上院外交委員長だったバイデン大統領と単独で面会した。
ロシアについては、ウクライナ情勢を考慮して特使派遣を見合わせたという。また中国と日本については、各種の懸案が山積しているため、新政権発足後に本格的な調整が必要な部分が多く、次期大統領として急いで特使団を送る理由がないと判断した。
特使は来月の初中旬に派遣される見通しだ。
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