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金正恩氏の妹 韓国国防相の「先制攻撃」発言を強く非難

2022.04.03 10:09

【ソウル聯合ニュース】北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党総書記)の妹、金与正(キム・ヨジョン)党副部長が、北朝鮮に対する先制攻撃に言及した韓国の徐旭(ソ・ウク)国防部長官の発言を猛烈に非難し、韓国側が深刻な脅威に直面することになる可能性があると強く警告した。

金与正氏(資料写真)=(聯合ニュース)

 金与正氏は3日に朝鮮中央通信を通じて発表した談話で「1日に南朝鮮(韓国)の国防部長官はわが国に対する『先制打撃』の妄言を吐き、反共和国(北朝鮮)対決の狂気をあらわにした。南朝鮮は国防部長官という者がむやみに吐いた妄言のせいで深刻な脅威に直面するかもしれない」と警告した。

 そのうえで「南朝鮮軍部がわれわれに対する深刻な水準の挑発的刺激と対決の意志を表した以上、私も委任により厳重に警告する。われわれは南朝鮮に対する多くのことを再考する」と表明した。「委任」という表現を使ったのは金正恩氏の意を受けたことを示唆している。

 また、金与正氏は北朝鮮が「核保有国」であることを自称しながら、徐氏を「狂ったやつ」「ごみ」「対決狂」とののしり、「惨劇を避けたいのなら自粛すべきだ」と猛烈に非難した。

 朴正天(パク・ジョンチョン)党書記(軍・軍需担当)も徐氏の発言に対する別途の談話を発表し、「万一、南朝鮮軍がわが国を相手に先制打撃のような危険な軍事的行動を敢行すれば、わが軍隊は容赦なく強力な軍事力の全てをソウルの主要標的と南朝鮮軍を壊滅させることに集中させるだろう」と警告した。

 徐氏は1日、ミサイル作戦の両軸とされる陸軍のミサイル戦略司令部と空軍のミサイル防衛司令部の改編式にそれぞれ出席し、「軍は射程と正確度、威力が大幅に向上した多量・多種のミサイルを保有し、北のいかなる標的も正確かつ迅速に打撃できる能力を備えている。特に、ミサイル発射兆候が明確である場合は発射点と指揮・支援施設を精密に打撃できる能力と態勢も備えている」と強調した。

 ミサイル発射の兆候がある場合に発射地点を攻撃する態勢は核・大量破壊兵器(WMD)対応体系を構成する「戦略的打撃体系」の一環。戦略的打撃体系は過去の保守系政権で推進された北朝鮮のミサイル発射の兆候を探知して先制攻撃する「キルチェーン」と北朝鮮から攻撃された場合に指導部などに報復攻撃を行う大量反撃報復(KMPR)を含むが、文在寅(ムン・ジェイン)政権に入り、国防部長官が公に言及したのは異例だ。

hjc@yna.co.kr

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