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金与正氏が再び談話 韓国に融和姿勢示すも核攻撃に言及

2022.04.05 09:13

【ソウル聯合ニュース】北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党総書記)の妹、金与正(キム・ヨジョン)朝鮮労働党副部長が5日、朝鮮中央通信を通じて談話を発表し、「われわれは南朝鮮(韓国)を武力(攻撃)の相手と見なさない」と述べた。韓国の徐旭(ソ・ウク)国防部長官の発言に対する非難を続けながらも、「南朝鮮を狙って銃砲弾一発たりとも撃たない」とした。同氏は3日に徐氏を罵倒するような談話を発表しているが、この日は全般的に非難のトーンが弱まった。

金与正氏(資料写真)=(聯合ニュース)

 談話は北朝鮮住民が目にする党機関紙の労働新聞にも掲載された。金氏は「戦い合ってはならない同じ民族だから」と述べ、双方の軍が戦えば朝鮮戦争時かそれ以上に深い傷を負うことになるとした。その上で、「われわれは明白にそうした戦争に反対する」と繰り返した。

 また、「われわれはすでに南朝鮮が主敵でないことを明白に示している」としながら、「南朝鮮軍がわが国家に反対する軍事行動を取らない限り、われわれの攻撃対象にならない」と主張した。

 その一方で、いかなる理由であれ、韓国が北朝鮮に対し先制攻撃といった軍事行動に乗り出すなど軍事的な対決を選択する状況になった場合には、「やむなく、われわれの核戦闘武力は任務を遂行しなければならなくなる」と言及。さらに「恐ろしい攻撃が加えられ、南朝鮮軍は壊滅、殲滅(せんめつ)に近い惨憺(さんたん)たる運命に甘んじるしかない。これは決して威嚇ではない」と警告した。

 徐氏は1日に「(北朝鮮による)ミサイル発射兆候が明確な場合は発射点と指揮・支援施設を精密に打撃できる能力と態勢も備えている」と発言した。これに対し金氏は3日、北朝鮮に対する「先制打撃」発言と見なし、激しく反発した。

 一方、5日の談話は、韓国は「主敵」でないものの、先制攻撃など軍事行動を取る場合、北朝鮮は核兵器で対応すると警告したといえる。

 金氏はあらためて、徐氏の発言を「極度の不安をあらわにした」もので、「自分たちの軍隊(韓国軍)がそれだけしっかり準備が出来ている点を国民に紹介したい場だった」と解釈。それでも、「軍を代表する者がわれわれを敵と称して『先制打撃』をうんぬんすることは取り返しがつかない非常に大きな失敗だった」と非難した。

 韓国では金氏の3日の談話について、大々的な挑発行為を控えた北朝鮮が韓国側に責任を転嫁する意図との分析も出ていた。

mgk1202@yna.co.kr

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