【ソウル聯合ニュース】韓国で私的な集まりの人数制限や飲食店の時短営業などの新型コロナウイルス防疫規制が段階的に緩和され、一部の企業が徐々に在宅勤務を解除していることで、通勤する会社員が増えている。同僚と直接顔を合わせて仕事ができてうれしいという意見がある一方、在宅勤務からの切り替えが大変だという声も聞かれる。
ランチ時間帯にソウル・鍾路の横断歩道を行き交う会社員ら=(聯合ニュース)
若手社員の間では、2年以上なかった同僚や上司との会食を期待する人も少なくない。ソウル市江南区の会社に勤める20代社員は5日、「小グループでの会食しか開けなかったため、広く親交を深めることが難しかったが、そうした問題が解消されそうだ」と語った。
同市松坡区の会社に今年入社したという20代社員も、新型コロナ規制の緩和で会食が増えることについて、「同僚らと仲良くなるチャンスのためうれしい」と話す。人々が早く帰宅することに慣れ、会食も早めに切り上げる雰囲気だという。ただ、自身の姉は週3~4回の在宅勤務を1年以上も続けてきたため、通勤時のガソリン代の高さなどに戸惑っていると伝えた。
同市衿川区に住む20代社員は、昨年11月の入社以来で初のワークショップ参加を控え「同僚と親しくなれるという期待が半分、感染への心配が半分」と語った。
また、ソウル市九老区から京畿道城南市の会社へ通勤する20代社員は「在宅勤務の時は通勤時間が節約できたのがよかったが、自分の時間が減るのが残念。マスク着用が近く(義務ではなく)自由になるというが、公共交通機関で感染して周りの目が気になる隔離をすることにならないか心配だ」と打ち明けた。
新生児を抱える30代の親は、子どもの感染を懸念している。いまだに数十万人台の新規感染者がいるのに規制が緩和され、新生児や妊婦はどうすればいいのかと憤り、「一人で車でランチを取るほど(感染に)気を付けていたのに、この努力が水の泡となってしまうのか心配だ」と話した。
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