【ソウル聯合ニュース】財団法人・ウトロ民間基金財団と韓国市民団体の地球村同胞連帯は7日、在日コリアンらが暮らす京都府宇治市のウトロ地区にオープンする「ウトロ平和祈念館」の内装展示費用に充てるためにクラウドファンディングを開始すると発表した。
ウトロ平和祈念館(資料写真)=(聯合ニュース)
日本の植民地時代に軍事飛行場建設のため動員された労働者らが暮らし始めたウトロ地区では、土地の所有主が住民に立ち退きを求めたが、韓日の市民団体や韓国政府の支援により2018年から住民のための市営住宅の建設が始まった。
ウトロ平和祈念館は差別の象徴だったウトロ地区が韓日市民の和合の象徴として生まれ変わったことを広く伝え、文化交流の拠点となるよう韓国政府の支援を受けて建設された。
だが、新型コロナウイルスの感染拡大で建設資材や人件費が上昇し、展示場の内装工事などが終わっていないという。
財団関係者は「内装工事ができず、30日に予定している開館に展示を間に合わせるのが難しい状況だ」として、「工事を終えて安定的に運営するため、資金の工面が急がれる」と訴えた。
クラウドファンディングは、工事費用など500万円を目標に無期限で行われる。
支援者にはお礼のメッセージや記念グッズ、ウトロ祈念館のパンフレットなどが贈られる。
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