【ソウル聯合ニュース】韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は4日、来週発足する尹錫悦(ユン・ソクヨル)次期政権について、「現政権の成果を全面的に否定するようにして発足するため、現政権の成果、実績、指標と比較されることになるだろう」と指摘した。「(次期政権は)現政権と多くの点で国政哲学が異なると感じるが、哲学や理念を離れ、ひとえに国民と国益、実用の観点に立って現政権がうまくやった部分は発展させ、不十分だったところは鑑(かがみ)として一層うまくやってほしいと願っている」とも語った。文政権の白書発刊を記念し、発刊に携わった国政課題委員会の関係者と青瓦台(大統領府)で行った昼食会で述べた。
昼食会で発言する文大統領=4日、ソウル(聯合ニュース)
文大統領の発言は、尹次期政権側が前日発表した国政課題が文政権の政策を全て否定するものだという一部の見方を念頭に置いたものとみられる。また、批判することは批判するとしても、現政権の成果は成果として受け継ぎ、政策の連続性を示してほしいとのメッセージとも受け止められる。
盟友だった故盧武鉉(ノ・ムヒョン)元大統領にも言及した。
文大統領は、盧氏は「時間がたてば(政権の成果を)歴史が認めてくれる」という言葉が好きではなかったが、実際にはその言葉通りになっていると指摘。「盧政権の成果は歳月がたつにつれて高く評価されているが、これは当時の国政資料と統計資料を残していたためだ」と述べ、国政記録の重要性を強調した。
tnak51@yna.co.kr
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