【ソウル聯合ニュース】韓国で10日、尹錫悦(ユン・ソクヨル)氏が第20代大統領に就任する。
尹錫悦氏(政権引き継ぎ委員会写真記者団)=(聯合ニュース)
尹氏は10日午前0時をもって、軍の統帥権など大統領としての法的な権限と役割を受け継ぐ。午前0時にソウル・竜山の大統領室に設けられた「地下バンカー」で軍統帥権者として合同参謀本部から報告を受け、公務を開始する。
10日午前には国会議事堂前で開かれる就任式に出席する。就任演説の主なキーワードは自由、人権、市場、公正、連帯などで、韓国の再飛躍と国際社会における役割などを強調する内容になる見通しだ。就任式後はすぐに竜山の国防部庁舎に新設した大統領執務室へ移動する。
尹氏は9日以降、日本の鳩山由紀夫元首相、ハリス米副大統領の夫のダグラス・エムホフ氏、中国の王岐山国家副主席ら、就任式のため来韓した各国の賓客と相次いで面会する。
10日午後には国会での祝賀行事に出席した後、ソウル市内のホテルで開かれる来賓との夕食会に臨む。
夕食会には国会議長や大法院長(最高裁長官)、首相らと外国の賓客をはじめ、主要5企業グループトップの李在鎔(イ・ジェヨン)サムスン電子副会長、鄭義宣(チョン・ウィソン)現代自動車グループ会長、崔泰源(チェ・テウォン)SKグループ会長、具光謨(ク・グァンモ)LGグループ会長、辛東彬(シン・ドンビン、日本名:重光昭夫)ロッテグループ会長らが出席する。全国経済人連合会(全経連)や大韓商工会議所、韓国貿易協会など経済団体のトップも就任式と夕食会に招かれている。
一方、尹氏が首相に指名した韓悳洙(ハン・ドクス)元首相の就任に対する国会の承認と長官(閣僚)候補の人事聴聞会開催が遅れていることから、新政権の内閣は当面、文在寅(ムン・ジェイン)政権の長官が多数残る形となる。
内閣を統率する首相が不在となる中、尹氏は10日に秋慶鎬(チュ・ギョンホ)経済副首相兼企画財政部長官を首相権限代行として任命する可能性が高いとみられている。新政権の長官、文政権の一部長官と共に12日にも初の閣議を開く見通しだ。
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