【ソウル聯合ニュース】新型コロナウイルスの感染が急速に拡大している北朝鮮で、国家非常防疫司令部の関係者が16日、朝鮮中央テレビに出演して詳細な感染状況を明らかにした。
北朝鮮の対外宣伝用月刊誌「朝鮮」に掲載された、朝鮮人民革命軍創建90年を記念する閲兵式(軍事パレード)の様子(同誌より)=(聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
平壌市内の感染者は42人で、全国の感染者168人の25%を占めた。中国と国境を接する平安北道の感染者は20人で、それ以外の国境に近い地域では感染は確認されなかったという。
平壌で感染が疑われる症状がある人は14日だけで8万3445人確認され、13の広域自治体のうち圧倒的に多かった。黄海南道(2万2808人)を除く地域では1万人を下回った。
今年4月は、金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党総書記)の党と政府のトップ就任10年、故金日成(キム・イルソン)主席の生誕110年、朝鮮人民革命軍創建90年などに合わせた大型行事が相次いで開催された。
これらの行事に地方から多くの若者たちが動員されたことが感染拡大の原因になったとみられる。
14日午後の時点で報告された死者は累計42人となっている。
このうち17人が薬の副作用による死者で、北朝鮮住民が医薬品不足により効果が検証されていない薬物治療に依存していることが分かる。
死者のうち61歳以上の高齢者は16人、51~60歳は7人となっているが、10歳未満の子どもも6人含まれている。
ynhrm@yna.co.kr
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