【木浦聯合ニュース】韓国南西部、全羅南道・木浦にある児童福祉施設「共生園」で韓国人の夫と共に多くの子どもたちを育て上げ、「韓国孤児の母」と呼ばれる田内千鶴子(韓国名:尹鶴子<ユン・ハクジャ>、1912~1968)さんの生誕110周年を記念し、10月に感謝碑の除幕式が行われる予定だ。
共生園(資料写真)=(聯合ニュース)
全南観光財団によると、田内さんの生誕110周年記念事業として進められる「木浦市民の皆様ありがとう」感謝碑の除幕式が10月31日に木浦で行われ、日本から3000人が出席する予定だ。一度に大勢が訪韓するだけでなく、韓日交流の側面でも大きな意味があり、地域社会の関心も高い。除幕式は田内さんの博愛精神をたたえるために開かれる。
共生園は田内さんの夫、尹致浩(ユン・チホ)さんが1928年に設立。1938年に尹さんが田内さんと結婚してからは教育機能を備えた施設へと発展していった。1945年に韓国が日本による植民地支配から解放されてからも田口さんは帰国せず、朝鮮戦争中に行方不明となった夫の思いを継いで生涯を共生園運営にささげた。
共生園を運営する社会福祉法人「共生福祉財団」は韓日交流の懸け橋の役割も果たしてきた。2017年には安倍晋三首相(当時)の特使として訪韓した自民党の二階俊博幹事長(同)の共生園訪問を実現させたほか、最近は「国連世界孤児の日」制定を目指し、日本の賛同を呼び掛けている。
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