【ソウル聯合ニュース】韓国軍合同参謀本部は12日、同日午前8時7分ごろから午前11時3分ごろにかけて北朝鮮の放射砲(多連装ロケット砲)のものと推定される複数の航跡を確認したと発表した。
北朝鮮が今年4月に開催した朝鮮人民革命軍(抗日遊撃隊)創建90年を記念する閲兵式(軍事パレード)に登場した超大型放射砲(上)と2019年11月に試射した超大型放射砲(下)=(朝鮮中央テレビ=聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
そのうえで、軍の監視と警戒を強化し、韓米が緊密に協力しながら徹底した警戒態勢を維持していると説明した。
北朝鮮は西海岸地域から黄海上に放射砲を5発ほど発射したもようだ。放射砲は口径300ミリ未満で、誘導機能がない122ミリまたは240ミリと推定される。
これまで合同参謀本部は、北朝鮮の弾道ミサイル発射をとらえた場合は直ちに発表してきたが、240ミリ放射砲などの発射は公開しなかった。今回はメディアの問い合わせが続いたため発表したようだ。
北朝鮮は今月5日に平壌など4カ所から朝鮮半島東の東海上に短距離弾道ミサイル(SRBM)8発を発射している。北朝鮮軍の夏季訓練がまだ始まっていないため、放射砲発射は武力示威と分析される。
hjc@yna.co.kr
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