【ソウル聯合ニュース】韓国と米国は7月、米ワシントンで両国国防省の室長級による統合国防対話(KIDD)を開催する。韓米首脳が先月の会談で合意した拡大抑止力の強化の具体策を協議するとみられる。韓国の国防部消息筋が20日、明らかにした。
韓国の尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領(中央左)と米国のバイデン大統領(同右)は5月22日、ソウル南方の烏山米空軍基地を訪れ、朝鮮半島全域の航空作戦を指揮する韓国空軍作戦司令部の航空宇宙作戦本部(KAOC)を視察した=(聯合ニュース)
KIDDは両国国防相による定例安保協議(SCM)での合意により設置された協議体で、年2回開かれている。今年上半期は5月に開催される予定だったが、韓国側の首席代表を務める国防政策室長のポストが空席となっており、延期された。北朝鮮動向や朝鮮半島情勢などを考えると、7月中旬前に開かれる可能性が高い。
両国は今月12日にシンガポールで開催した国防相会談で、北朝鮮が核実験を行う場合、米軍の戦略兵器を朝鮮半島に迅速に展開することで合意したとされる。今回のKIDDでは核攻撃に備えた両国の合同演習など拡大抑止力を強化するための追加措置に重点を置くとみられる。韓国国防部関係者は「テーマとして浮上した拡大抑止の実行力の向上が中心議題になる」として、「この中には合同訓練や戦略資産の展開などが含まれる」と述べた。
米国の地上配備型迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD)」が配備されている韓国南部・慶尚北道星州郡の在韓米軍基地の運用正常化や新しい合同作戦計画の策定、米軍基地の返還、インド太平洋地域での安全保障協力なども議題になるとみられる。
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