【ソウル聯合ニュース】新型コロナウイルスのエンデミック(一定期間で繰り返される流行)への移行により、韓国に滞在する外国人が1年3カ月ぶりに200万人台を回復したことが、23日分かった。
ソウル・梨泰院の街を歩く外国人=(聯合ニュース)
法務部の出入国外国人政策本部の統計によると、5月の時点で韓国に滞在する外国人は201万2862人で、前月比1.3%(2万5612人)増えて2021年2月以来1年3カ月ぶりに200万人を上回った。
韓国に滞在する外国人は2016年6月に200万1828人と初めて200万人を超え、その後も観光客の増加や労働人口の流入などで増加が続いた。
19年12月には過去最高の約252万人を記録したが、新型コロナウイルスの感染拡大が始まった20年1月から減少に転じた。
昨年3月には約199万9000人となり、5年3カ月ぶりに200万人を割り込んだ。
このうち観光・訪問などの目的でビザなし入国し、90日未満滞在する「短期滞在外国人」は5月現在で約42万4000人で、前月に比べて1.8%(約7600人)増加した。
長期滞在外国人は約158万人で、1.2%(約1万8000人)増加した。
滞在資格別にみると、田植えや収穫期など農繁期に農村で働く「季節労働者」(E8)が1584人から3472人に119.2%増加し、最大の増加幅を記録。1年前(152人)に比べると20倍以上に増えた。
主に旅行客が取得する観光・通過ビザ(B2)で滞在する外国人は15.0%増え、約6万2000人となった。
雇用許可制の対象である非専門就業(E9)は約22万1000人から約22万3000人に、在外同胞(F4)は約48万3000人から約48万5000人に小幅増加した。
移民政策関係者は「国家間の移動が再び活発になり、外国人労働者や留学生、観光客、在外同胞などさまざまな滞在資格の入国者が増えている」と分析し、「この流れなら来年ごろには新型コロナ以前の水準である250万人台に回復するのではないか」との見通しを示した。
韓国に滞在する外国人の推移を示したグラフ(法務部提供)=(聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
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