【ソウル聯合ニュース】結婚を決意するときの重要事項を巡り男女間で差があることが5日、韓国保健社会研究院の専門誌「保健福祉フォーラム」に掲載された研究報告書で明らかになった。
結婚を決意するときの重要事項で男女差があることが、研究報告書で明らかになった=(聯合ニュースTV)
この研究は韓国の19~49歳の男性7117人、女性7032人を対象に、結婚するときの重要な考慮事項9項目を提示し、「とても重要だ」と「重要だ」の回答率で各項目の重要度を調査した。
調査では、男女ともに「夫婦間の愛と信頼」(男性92.4%、女性94.9%)を家庭を築く上で最も重要な考慮事項に挙げたが、それ以外の項目では男女差が顕著だった。
男性の場合、「夫婦間の愛と信頼」に次いで、「本人の経済的条件」(84.1%)、「本人の職業と勤務先」(83.6%)、「安定した住居の確保」(82.3%)、「双方の家との円満な関係」(76.9%)、「家族計画に対する意見の一致」(65.6%)、「公平な家事分担など平等な関係に対する期待」(61.9%)、「配偶者の職業と勤務先」(52.4%)、「配偶者の経済的条件」(51.7%)の順で重視した。
女性は「夫婦間の愛と信頼」に次いで「安定した住居の確保」(86.5%)、「配偶者の職業と勤務先」(86.1%)、「配偶者の経済的条件」(86.1%)、「双方の家との円満な関係」(85.7%)、「公平な家事分担など平等な関係に対する期待」(81.2%)、「本人の職業と勤務先」(79.8%)、「本人の経済的条件」(78.2%)、「家族計画に対する意見の一致」(76.5%)の順だった。
男性は主に本人の経済力を、女性は本人よりも配偶者の経済力を重視していることが分かる。これについて専門家は「韓国社会にまだ男性が家計を担い、子育ては主に女性が行うという伝統的意識が残っていることを物語っている」との見方を示した。
結婚に対する見方も男女間で差があった。
結婚に対する肯定的な認識は、男性が56.3%(「必ずすべきだ」12.1%、「する方がいい」44.2%)、女性が35.5%(「必ずすべきだ」4.7%、「する方がいい」30.8%)だった。
結婚に対する否定的な認識は、男性が41.3%(「結婚はしてもしなくてもいい」37.5%、「しない方がいい」3.8%)だったが、女性は62.8%(「結婚はしてもしなくてもいい」55.5%、「しない方がいい」7.3%)で男性よりかなり高かった。
また、「子どもがいた方がいい」との回答は男性が71.2%、女性が64.3%で、男女差がみられた。
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