【ソウル聯合ニュース】韓国の仁川国際空港公社は7日、今月22日から来月10日までの20日間の空港需要を予測した結果、前年同期(19万人)比約9倍の171万人と集計されたと発表した。
活気を取り戻した仁川国際空港の到着ロビー=6日、仁川(聯合ニュース)
期間中の1日平均予想旅客数は、前年同期比747%増の約8万5000人となっている。8月7日(日曜日)が9万8352人でピークとなる見通しだ。
航空機の運航便数も前年同期比約7倍増の8071便と推算された。1日平均で404便が運航される計算だ。
公社は、夏の繁忙期を迎えて社長を対策本部長とする特別交通対策本部を設置し、混雑などを管理するとともに運営状態の点検など非常対応に乗り出す。
夏休みシーズンに合わせ、空港の運営レベルは新型コロナウイルスの感染拡大以前の60~70%まで引き上げられる。
チェックインカウンターなど出入国施設の稼働率を80%まで拡大し、セルフチェックインや自動手荷物預け機サービスなども段階的に再開する。
フライトスケジュールで埋まった案内掲示板(資料写真)=(聯合ニュース)
公社によると、今年上半期の旅客実績は前年同期比233.2%増の393万7404人を記録した。一方、国際貨物は世界的な景気後退の影響で4.4%減の155万2597トンと集計された。
上半期の国際線運航回数は6万7965回で、入国者の自主隔離免除や発着枠(スロット)制限の解除などにより前年上半期に比べ7.8%増加した。
公社は下半期を含めた22年通年の旅客数を2400万人、1日平均約6万6000人と予想。これは新型コロナ感染拡大以前の19年の旅客実績(7058万人、1日平均19万人)の約35%に当たる。
公社の関係者は、個人旅行客の日本入国が8月中旬に再開され、中国が12月ごろに防疫政策を一定程度緩和するという前提に基づき旅行需要を反映した数値だと説明した。
ただ、中国の封鎖政策と日本の入国規制が維持されれば、旅客実績はやや減少した1900万人と予想されるという。
旅行需要がコロナ以前まで回復する時期も、中国と日本の防疫規制が解除されるタイミングにかかっている。19年の仁川空港の国別利用者のうち中国が19.1%、日本が17.6%を占めた。
公社は潜在航空需要を引き上げ、到着ロビーの混雑を防ぐために防疫政策を緩和する必要があると主張した。
公社の関係者は「仁川空港に就航する59カ国・地域のうち、ワクチン接種者にPCR検査を義務付けている国は9カ国・地域に過ぎない」とし、「現在の検査体制を維持すれば旅客増による不便が予想される。長期的には現行の防疫政策を廃止するか、緩和する必要がある」と述べた。
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