【釜山聯合ニュース】韓国の現代自動車が、14日のプレスデーを皮切りに24日まで南部・釜山の展示コンベンションセンターBEXCOで開催される釜山国際モーターショーで、電気自動車(EV)専用ブランド「アイオニック」の2番目のモデルとなる「アイオニック6」を世界初公開した。
「アイオニック6」(現代自動車提供)=(聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
セダンタイプのアイオニック6は、容量77.4キロワット時(kWh)の電池を搭載するロングレンジと53.0kWhの電池を備えたスタンダードの2グレード構成となっている。
現代自動車グループが開発したEV専用プラットフォーム(車台)「E―GMP」をベースに空気力学に基づくデザインを採用し、ロングレンジ後輪駆動モデルでは1回の充電で最大524キロ(韓国政府認証)の走行が可能。ロングレンジ四輪駆動モデルは484キロ、スタンダードモデルは367キロを走行できる。ロングレンジモデルで1回の充電による航続距離が最大430キロ程度だった「アイオニック5」と比べると、大幅に伸びた。
現代は、アイオニック6の燃費(電費)は6.2キロ/kWh(スタンダード後輪駆動モデル)と、現存する専用EVのうち世界最高水準だと説明している。
アイオニック6は400ボルト(V)・800Vのマルチ急速充電システムを採用している。800Vの超急速充電なら18分で10%から80%までの充電が可能だ。
車体は空気抵抗の少ない流線形のシルエットで、リアスポイラー、バンパー部分のアクティブ・エアフラップ、ホイール・エアカーテンなどにさまざまな空力(空気力学)性能技術を適用した。空気抵抗係数は0.21と、同社製品で最も小さい。
全長4855ミリ、全高1495ミリ。1880ミリの広い全幅と2950ミリの長いホイールベース(前輪の中心から後輪の中心までの長さ)により、車内空間を最大限広げたのが特徴だ。
現代は今月28日から韓国国内でアイオニック6の事前契約を受け付け、9月から販売を開始する計画にしている。価格は5500万ウォン(約580万円)台から6500万ウォン台とする方針だ。欧州の一部地域は今年の年末、北米地域は来年前半の発売を予定している。
現代の張在勲(チャン・ジェフン)社長は13日に開いた記者会見で、「アイオニックは自社の革新と持続可能性に対する献身の証し。アイオニック6にとどまらず、2030年までに電動化モデルを11に増やし、世界EV市場でのリーダーシップを確立する」と表明した。
「アイオニック6」の車内(現代自動車提供)=(聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
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