【ソウル聯合ニュース】オミクロン株の派生型などで新型コロナウイルスが再拡大するなか、韓国の大企業が行事の自粛や出張の規模縮小などの感染防止策を再び取り始めた。
ソウルのサムスン社屋=(聯合ニュース)
経済界の関係者によると、サムスン電子はこのほど新型コロナの感染再拡大に備え社内の対策を強化した。
会食や対面での会議、研修、社内行事などを自粛するよう求めるとともに出張もできるだけ控えるよう通達した。どうしても出張が必要な場合は人員を最小限にとどめ、50歳以上の出張は4回目のワクチン接種を済ませないと認めない方針を示した。
これにより来月8日に米ニューヨークで開く新型スマートフォンの公開イベントも当初予定していた派遣人員を大幅に減らすもようだ。サムスンは同イベントで新製品の発表をライブ中継し、現地での記者会見と体験イベントを予定している。
同社は9月2~6日にドイツ・ベルリンで開かれる欧州最大のIT見本市「IFA2022」にも、最小限の人員しか派遣しない可能性が高い。IFAは昨年、新型コロナ禍のため中止になっており2年ぶりの開催。
現代自動車もオミクロン株の派生型「BA・5」の拡大などを受け、このほど感染防止指針を強化した。社内教育や行事、会議をなるべくオンラインで実施するよう求めるとともに国内出張も制限している。社員の私的な集まりなど業務以外の活動自粛も求めている。
sarangni@yna.co.kr
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