【ソウル聯合ニュース】世界的な人気を誇る音楽グループのBTS(防弾少年団)の兵役問題に関し韓国兵務庁の李基植(イ・ギシク)庁長は1日、「さまざまな面から検討している」としながらも「ひとまず代替服務という全体的な枠組みでみている」と述べた。国会国防委員会の全体会議で与党議員からの「国益の面でBTSの兵役免除を検討してみたか」という質問に答えた。
国会国防委員会の全体会議に出席した李庁長(国会写真記者団)=1日、ソウル(聯合ニュース)
文化・芸術分野の国際コンクール受賞者は兵役が免除されるが、米音楽賞の「ビルボード・ミュージック・アワード」や「グラミー賞」などは除外されているという指摘に対し、李氏は「大衆文化の芸術者を追加することは兵役特例の全体的な枠組みを壊しかねないため、慎重に検討している」と答えた。
李鐘燮(イ・ジョンソプ)国防部長官も「公平性や兵役資源(兵員数)の減少など原則的な問題に触れない範囲内で解決する方法」の模索を強調し、兵役特例の拡大に関する議論には慎重を期すべきとする従来の立場を繰り返した。
李鐘燮氏は「入隊しても練習の機会を与え、海外公演があれば参加できるようにするといった方法があると認識している」と述べ、「軍服務そのものが高く評価されるため、むしろ彼らの人気にも役立つだろう」との見解を示した。
国会はBTSを念頭に、大きな功績を残した大衆文化芸術者に対し「芸術要員」として代替服務を認める内容の兵役法改正案の審議を進めている。
BTS最年長メンバーのJIN(ジン)は1992年生まれで、兵役法により文化体育観光部長官の推薦を受けて満30歳まで軍入隊が先送りされたが、今年末までには入隊することになる。
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