【ソウル聯合ニュース】韓国の尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領は4日、訪韓した米国のペロシ下院議長と電話会談し、「ペロシ下院議長一行の(韓国)訪問は韓米の対北抑止力の証し」と述べた。
尹大統領(左)とペロシ氏(資料写真)=(聯合ニュース)
金泰孝(キム・テヒョ)国家安保室第1次長が記者会見で明らかにした。
尹大統領は夏季休暇中(1~5日)だが、政界でペロシ氏と会談する必要があるとの声が相次ぎ、電話で会談することになったとみられる。電話会談は約40分間行われた。
ペロシ氏は「韓米同盟はさまざまな観点から重要な意味があるが、道徳的な側面からも必ず守らなければならないものがある」として、「数十年にわたり多くの犠牲の下、守ってきた平和と繁栄の約束を守る義務がある」と強調。「今後も韓米が自由で開かれたインド太平洋の秩序を守っていくことを望む」と呼びかけた。
尹大統領は5月にソウルで開かれた韓米首脳会談に言及し、「バイデン大統領とグローバルで包括的な戦略同盟を発展させることについて、米議会とも緊密に協力することを約束した」と表明。ペロシ氏一行が南北軍事境界線上にある板門店の共同警備区域(JSA)を訪れることは韓米の対北朝鮮抑止力の証しになると強調した。
会談では外交・国防や技術協力、気候変動など諸懸案に関する意見交換が行われた。
大統領室関係者は中国の反発を意識し、尹大統領がペロシ氏と面会しなかったとの指摘に対しては、「尹大統領の休暇計画を決めた状況で(ペロシ氏が)ソウルに来ると(面会は)難しいということで2週間前に了解を得た」とし、「ペロシ氏の台湾訪問は(その)約1週間後に決まった。中国を意識したためではない」と述べた。また、「電話であいさつしたいという意向を(ペロシ氏側に)今朝伝えた」として、電話会談が行われた背景を説明した。
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