【ソウル聯合ニュース】韓国の権寧世(クォン・ヨンセ)統一部長官は18日、慶南大極東問題研究所創立50周年記念の国際会議での演説で、北朝鮮が韓国政府を強く非難し、朝鮮半島の緊張を高めていると指摘したうえで、「北の態度や対外情勢に一喜一憂せず、『大胆な構想』を基に毅然(きぜん)としてわれわれの道を歩んでいく」と表明した。演説文は同部次官が代読した。
国会で答弁する権長官(国会写真記者団)=18日、ソウル(聯合ニュース)
「大胆な構想」とは北朝鮮の非核化措置に合わせて経済支援などを行うというもので、尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領が15日の光復節(日本による植民地支配からの解放記念日)の演説で提案した。だが北朝鮮はこれに応えず、17日には巡航ミサイル2発を発射して軍事力を誇示した。
権氏は「不安定な情勢の中での最優先課題は北の非核化と南北関係発展が好循環する構造をつくることだ」と強調。これに向け、北朝鮮の核脅威の抑止、制裁と圧力、対話と外交を通じた非核化のけん引という三つのアプローチが必要だと説明した。
また「韓米協力の中でも韓国の主導的役割を確保したい」と述べ、非核化のプロセスで米国と緊密に連携する一方、韓国政府が対北朝鮮政策を主導していく姿勢も鮮明にした。
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