【ソウル聯合ニュース】韓国の国会国防委員会に所属する野党「共に民主党」の金永培(キム・ヨンベ)議員は19日、人気グループBTS(防弾少年団)など大衆文化芸術分野の発展に寄与したアーティストの兵役義務を代替服務に切り替えることなどを盛り込んだ「兵役法改正案」を国会に提出したと発表した。
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改正案は、文化勲章・文化褒章・体育勲章・体育褒章などを受章した大衆文化のアーティストに対し、芸術・体育要員として代替服務を認めることを柱とする。
現行の兵役法では、▼五輪3位以上の入賞者▼アジア大会1位の入賞者▼国際芸術コンクール2位以上の入賞者▼国内芸術コンクール1位の入賞者――らは芸術・体育要員とされ、4週間の基礎軍事訓練を受けた後に民間で活動を続けることができるが、大衆文化は対象外となっているため、BTSなど大衆文化で国威発揚に寄与したアーティストは代替服務が認められない。
BTSは2018年に韓流などを広めた功績が認められ「花冠文化勲章」を受章しており、今回提出された改正案で規定された芸術・体育要員の基準を満たしている。
金氏は「BTSのように世界的に成功している大衆文化のアーティストが代替服務によって兵役義務を履行できる道を開くために兵役法改正案を提出した」と説明した。
また「世界を舞台に活躍する韓国の大衆文化のアーティストの経済的・社会的な寄与度は想像を超えるレベル」とし「大衆文化のアーティストが代替服務を通じ、2030年国際博覧会(万博)の釜山誘致など国益のために決定的な寄与をしてくれると期待する」と述べた。
国会国防委員会が世論調査会社のリアルメーターに依頼して14、15両日に実施した調査によると、BTSなど大衆文化芸術分野の寄与者にも兵役義務を事実上免除することに60.9%が「賛成する」と答えた。
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