【ソウル聯合ニュース】韓国軍の合同参謀本部によると、北朝鮮は1日午前6時45分から午前7時3分ごろにかけて、平壌・順安付近から朝鮮半島東の東海上に短距離弾道ミサイル(SRBM)2発を発射した。韓米日が前日に東海で実施した対潜水艦戦訓練に反発し、武力誇示に踏み切ったとみられる。先月25日以降、北朝鮮は4回弾道ミサイルを発射したことになる。
2021年1月、朝鮮労働党大会を記念する軍事パレードに登場した改良型の短距離弾道ミサイル(資料写真)=(聯合ニュース)
韓国軍は監視・警戒を強化する中、米国と緊密に連携しながら対応体制を維持している。また、ミサイルの飛行距離や高度などを分析している。
韓国はこの日「国軍の日」を迎えた。韓国軍は大規模な記念式典の実施を予定しており、これを踏まえた北朝鮮の挑発とも受け止められる。
北朝鮮は先月下旬に米海軍の原子力空母「ロナルド・レーガン」(10万3000トン)が韓国・釜山に入港してから挑発を続けている。先月25日にSRBM1発を発射。28日と29日にもそれぞれSRBM2発を発射している。
韓米両軍は26~29日に東海で「ロナルド・レーガン」などが参加する合同海上演習を行ったのに続き、30日には韓米日が東海で北朝鮮との対潜水艦戦を想定した共同訓練を実施。韓米日が同訓練を実施するのは約5年ぶりで「ロナルド・レーガン」などが参加した。
北朝鮮の弾道ミサイル発射は今年に入り20回目。巡航ミサイルは2回発射している。5月に韓国の尹錫悦(ユン・ソクヨル)政権が発足してから8回目のミサイル発射となる。
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