【ソウル聯合ニュース】北朝鮮問題を担当する韓国と米国、日本の高官は4日、3カ国協議を行って日本上空を通過した北朝鮮の中距離弾道ミサイル発射を強く糾弾した。
今年6月、ソウルで協議を行った(左から)日本外務省の船越健裕アジア大洋州局長、韓国外交部の金健・朝鮮半島平和交渉本部長、米国務省のソン・キム北朝鮮担当特別代表=(聯合ニュース)
韓国外交部によると、同部の金健(キム・ゴン)朝鮮半島平和交渉本部長は米国務省のソン・キム北朝鮮担当特別代表、日本外務省の船越健裕アジア大洋州局長と電話会議で協議し、北朝鮮が先週に短距離弾道ミサイルを4回にわたり発射したのに続き、この日も中距離弾道ミサイルを発射したことについて複数の国連安保理決議に明確に違反していると指摘した。
また、北朝鮮が発射したミサイルが日本列島を通過して太平洋に落下した点に注目し、今回の発射は朝鮮半島のみならず、同地域と国際社会全体に対する深刻な脅威であるとの認識で一致。北朝鮮に対しさらなる挑発行為を直ちに中止するよう求めた。
北朝鮮が先月に核兵器の使用条件などを定めた法令を採択して以降、挑発の水準が高まっていることに対しても深刻な懸念を示した。
3氏は北朝鮮の核・ミサイルの脅威に対し国際社会の断固たる対応が重要だと強調し、国連安保理としての対応など、今後の対応方向について2国間・3国間の緊密な意思疎通と協力を強化していくことで合意した。
韓国軍の合同参謀本部によると、北朝鮮は4日午前7時23分ごろ、北西部の慈江道舞坪里付近から中距離弾道ミサイル1発を発射した。ミサイルは日本上空を通過した。
北朝鮮のミサイルが日本列島を越えるのは2017年以来、約5年ぶり。
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