【ソウル聯合ニュース】韓米合同演習を終えて韓国の海域を離れた米海軍の原子力空母「ロナルド・レーガン」(10万3000トン)を中核とする空母打撃群が5日に朝鮮半島東の東海に戻り、6日に開かれる韓米日の共同訓練に参加する。韓国軍が5日明らかにした。
ロナルド・レーガン(海軍提供)=(聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
空母打撃群の東海への再展開は、北朝鮮による中距離弾道ミサイル(IRBM)の発射など相次ぐ挑発を受けてのもので、韓米日は仮想の弾道ミサイルを探知·追跡する訓練などを行う見通しだ。
韓米日が2週連続して東海で共同訓練を行うのは今回が初めて。米空母打撃群は先月26日から29日まで東海で韓米海上合同演習を実施し、30日には対潜水艦戦を想定した韓米日の共同訓練に参加した。
一方、北朝鮮は、先月25、28、29日と今月1日に地対地短距離弾道ミサイル(SRBM)を発射。同4日には日本上空を通過するIRBMを発射した。
北朝鮮が日本上空を通過するIRBMを発射したのは2017年9月以来約5年ぶりで、急激に挑発の水準を高めたと受け止められる。
米空母打撃群の朝鮮半島への再展開や連続した韓米日の共同訓練実施は極めて異例。北朝鮮の挑発による朝鮮半島および北東アジア情勢の緊張の高まりを受け、3カ国の協力を強化する狙いがあるとみられる。
これと関連し韓国軍制服組トップの金承謙(キム・スンギョム)軍合同参謀本部議長と米軍制服組トップのミリー統合参謀本部議長が5日に行った電話協議では、北朝鮮の軍事脅威に対応するには韓米日3カ国間の安保協力が必要との認識で一致した。
また合同参謀本部は、米空母の再展開について、北朝鮮の度重なるミサイル挑発に対する韓米の備えを強化し、北朝鮮のいかなる挑発、脅威にも断固として対応するという韓米同盟の決然たる意志を示すものだと説明した。
米空母打撃群の朝鮮半島への再展開は北朝鮮による4日のIRBM発射を受けた韓米国防相の協議で決まった。
ロナルド・レーガンは2003年に就役し、戦闘攻撃機FA18スーパーホーネットや早期警戒機E2D、電子戦機EA18Gグラウラーなど航空機約90機を搭載。「浮かぶ軍事基地」と呼ばれている。
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