【ソウル聯合ニュース】K―POPが世界的に人気を集めるにつれ、ガールズグループのファン層の国籍も多様化していることが分かった。
米国を代表する音楽授賞式「MTVビデオ・ミュージック・アワード(VMA)」の授賞式に出席したBLACKPINK(VMAのツイッターより)=(聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
韓国音楽コンテンツ協会運営の音楽チャート「サークルチャート」(旧ガオンチャート)によると、K―POPを代表するガールズグループ、BLACKPINK(ブラックピンク)の動画投稿サイト「ユーチューブ」でのコンテンツ再生回数のうち、2022年時点で韓国からのアクセスが占める割合は3.7%にとどまった。
海外の割合はインドが10.0%で最も大きく、タイが8.4%、インドネシアが6.9%、フィリピンが5.8%、メキシコが5.5%、ベトナムが5.1%と続いた。 ブラジルは4.5%、米国は4.1%だった。
19年には再生回数のうち韓国が占める割合は4.4%だったが、3年で0.7ポイント下落した。それだけ海外のファン層が拡大したと分析される。
サークルチャートのキム・ジヌ首席研究委員は「19年にはインドネシアとタイを合わせた割合が30.8%で、(人気が)特定の国にやや偏っていた」とし、「(今年は)国別の割合が非常に均等に分布している」と説明した。
このような現象は、他の人気ガールズグループでも同様に表れた。
主要ガールズグループのユーチューブ再生回数に占める韓国からのアクセスの割合はIVE(アイブ)が24.6%、NewJeans(ニュージーンズ)が36.9%、LE SSERAFIM(ル セラフィム)が17.8%、aespa(エスパ)が21.2%、TWICE(トゥワイス)が6.2%だった。
IVE、NewJeans、LE SSERAFIMはデビューから1年足らずの新人で、海外での活動が比較的少ないにもかかわらず早くから世界的に注目を集めたといえる。
デビュー7周年を迎えたTWICEはファンのグローバル化が年々進み、ユーチューブ再生回数に占める海外の割合は93.8%に達した。なかでも日本で大きな人気を博しており、日本の割合が21.8%に上る点も注目される。
K―POPのアルバム輸出対象国は16年の時点では21カ国・地域にとどまったが、今年は95カ国・地域と4倍以上に増加した。
これを受け、各芸能事務所も海外市場をターゲットとしたマーケティングに力を入れている。
新曲を発表する際に海外市場を狙って英語の歌詞の割合を増やす傾向もみられ、BLACKPINKのように韓国のテレビ番組への出演は最小限に抑え、海外の番組やワールドツアーに集中する例もある。
各芸能事務所もガールズグループのグローバル化に合わせ、メンバーの国籍をこれまでの韓国、米国、日本、中国から多様化させる傾向にある。
BLACKPINKのユーチューブ再生回数を国別で比較したグラフ。左が19年、右が22年(サークルチャート提供)=(聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
LE SSERAFIM(所属事務所提供)=(聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
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