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「さらに景気回復の勢い弱まる」 輸出不振で=韓国政府系機関

2022.10.11 15:26

【世宗聯合ニュース】韓国政府系シンクタンクの韓国開発研究院(KDI)は11日発表した「10月の経済動向」で、韓国経済について「内需が一部改善したが、海外の状況悪化による輸出の不振で景気回復の勢いが弱まっている」との見解を示した。先月は3カ月ぶりに「景気回復の勢いの弱まり」に言及していた。KDIの担当者は「回復の勢いは先月からさらに弱まっている」と指摘し、その主因に輸出の不振を挙げた。

釜山港に並ぶ輸出入貨物(資料写真)=(聯合ニュース)

 9月の輸出額は前年同月比で2.8%増加した。伸び率は前月(6.6%)を下回り、6月から4カ月連続で1桁にとどまった。中でも主要輸出先の中国の経済減速が鮮明となっており、対中輸出は6.5%減少した。

 輸出の主力商品の半導体も5.7%減と、2カ月連続のマイナスだった。半導体は需要鈍化で価格が下落。8月の半導体生産は前月比14.2%減少している。

 半導体の不振が響き、製造業をはじめとする鉱工業生産は8月に1.8%減となった。10月の製造業の景況判断指数(BSI)も73に低下した。基準値の100を下回ると、景気を悪いとみる企業の方が多いことを意味するが、9月の82からさらに落ち込んだ。

 KDIは中国の景気減速のほか、米国の金融引き締め強化も挙げながら「景気の下振れリスクが拡大した」と指摘した。

 ただ国内ではサービス業が良好な流れを維持し、これまで振るわなかった小売販売と投資がプラスに転じるなど、一部で改善がみられる。

 8月のサービス業生産は宿泊・飲食店業や運輸・倉庫業、卸小売業などを中心に前年同月比7.1%増加した。消費動向を示す小売販売額指数は、乗用車など耐久財の不振緩和を追い風に2.3%のプラスに転換した。設備投資は11.8%増、建設投資は7.5%増に持ち直した。

 8月の就業者数は前年同月比80万7000人増えるなど、雇用は堅調に推移している。

韓国の輸出は半導体や自動車などを主力品目とする(コラージュ)=(聯合ニュースTV)

mgk1202@yna.co.kr

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