【ソウル聯合ニュース】韓国政府は北朝鮮の核・ミサイル対応を目的とする「韓国型3軸体系」関連の戦力確保に、2023~27年の5年間で約30兆5242億ウォン(約3兆1900億円)の予算を編成する計画だ。国防部が国会国防委員会の申源湜(シン・ウォンシク)議員(与党「国民の力」)に21日までに提出した資料で分かった。
韓国政府は「3軸体系」の強化を推し進めている=(聯合ニュース)
韓国型3軸体系は、北朝鮮のミサイル発射の兆候を探知して先制攻撃するキルチェーン、発射されたミサイルを迎撃する韓国型ミサイル防衛体系(KAMD)、北朝鮮から攻撃された場合に指導部などに報復攻撃を行う大量反撃報復(KMPR)からなる。
国防部は来年からの5年間に▼次世代戦闘機(FX)など40のキルチェーン戦力に約8兆5352億ウォン▼長距離地対空誘導弾(LSAM)など18のKAMD戦力に約8兆3599億ウォン▼特殊潜航艇など九つのKMPR戦力に約4兆8849億ウォン――の予算が必要とみている。また、基盤的な分野でも軍偵察衛星など26の戦力に約8兆3599億ウォンを要すると見積もった。
国防部の資料によると、15~22年は最新鋭ステルス戦闘機F35Aを導入するなど、34の戦力に総額13兆9870億ウォンの予算を執行した。
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