【ソウル聯合ニュース】韓米日が先月末、朝鮮半島東の東海上で対潜水艦戦を想定した共同訓練を実施した際に中国の情報収集艦が出現し、訓練が計画通りに実施されなかったことが24日、分かった。情報収集艦は韓国の野党議員が交流サイト(SNS)で明かした訓練海域の情報を基に接近したとの見方が出ている。
9月30日、東海の公海上で行われた韓米日の対潜水艦戦訓練の様子(韓国海軍提供)=(聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
韓国軍によると、韓米の海軍と日本の海上自衛隊は先月30日、東海の公海上で対潜水艦戦訓練を実施した。
米軍から原子力空母「ロナルド・レーガン」に加え原子力潜水艦「アナポリス」が参加し、北朝鮮の潜水艦の役割を担う予定だった。「アナポリス」を潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)搭載の北朝鮮潜水艦と見なし、韓米日が同鑑を探索・追跡して相互に情報をやり取りする形の訓練が計画されていた。
ところが、訓練海域のそばで中国の情報収集艦の存在が捉えられたため、「アナポリス」の情報が漏れることを懸念して訓練計画が一部変更されたという。情報収集艦は「アナポリス」固有の音紋など音波探知を目的に同海域に入ってきたと推定される。
中国の情報収集艦はこれまでにも東海や黄海での活動が捉えられていたが、当時、訓練海域の近くに現れたのは海域情報が事前に公開されたためと推測されている。
訓練2日前の先月28日、革新系最大野党「共に民主党」の安圭伯(アン・ギュベク)国会議員は自身のフェイスブックで訓練内容を公開し、「独島からわずか150キロほどのところ」で行われると言及した。
実際の訓練は独島から185キロ、日本の本土から120キロ離れた公海上で実施され、安氏が公開した位置は正確でなかったものの、海上・水中訓練が特定地点ではなく一定の区画内で行われることを踏まえると、安氏が公開した情報でおおよその位置を把握できた可能性がある。
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