【ソウル聯合ニュース】韓国の尹錫悦（ユン・ソクヨル）大統領は２５日、国会で来年度（１～１２月）予算案に関する施政方針演説を行った。朝鮮半島情勢を巡り、「安全保障の現実が非常に厳しい」としたうえで、「北は核の先制使用を表明しただけでなく、７回目核実験の準備もすでに終えたとみられている」と述べた。
施政方針演説する尹大統領（共同取材）＝２５日、ソウル（聯合ニュース）
尹大統領は、北朝鮮がこのところ過去に例のない頻度で弾道ミサイルを発射するなど威嚇的な挑発を続けているとし、こうした行為は「国連安全保障理事会決議に対する重大な違反であり、国際社会に真っ向から挑戦するものだ」と指摘した。北朝鮮の核・ミサイル脅威に備え、「韓米の連合防衛体制と韓米日の安保協力を基に対北抑止力を強化していく」と表明した。
一方で、「北が非核化の決断を下し、対話の場に出てくるなら、就任演説と光復節（日本による植民地支配からの解放記念日、８月１５日）演説で表明した通り『大胆な構想』に基づく政治・経済的支援を惜しまない」と述べ、尹政権の非核化ロードマップである「大胆な構想」を重ねて強調した。
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