【ソウル聯合ニュース】韓国の韓悳洙(ハン・ドクス)首相は31日、ソウルの繁華街、梨泰院で29日夜に起きた雑踏事故に関する中央災難(災害)安全対策本部の会議で、「SNS(交流サイト)などで死傷者に対する嫌悪発言や虚偽情報、刺激的な事故場面の共有がみられる」とし、「こうした行動は絶対に自粛するよう切にお願いする」と述べた。
雑踏事故に関する中央災難安全対策本部の会議で発言する韓首相=31日、ソウル(聯合ニュース)
また、事故による死者154人のうち1人を除いて身元の確認が終わり、葬儀手続きなどを本格的に進める必要があるとし、「遺族らの意見をできる限り反映し、必要な支援に最善を尽くす」と語った。地方に住む遺族への支援や、外国人死者の遺族に対する入国支援にも万全を期していると伝えた。
韓氏は「政府は事故の原因を徹底して調査し、不幸な事故が繰り返されないよう必要な制度の改善にも最善を尽くす」とし、「政府と自治体、関係機関、医療機関は力を合わせ、最後まで事故収拾に総力を挙げる」と述べた。
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