【ソウル聯合ニュース】韓国軍合同参謀本部は9日、北朝鮮が同日午後3時31分ごろ西部の平安南道・粛川付近から朝鮮半島東の東海に向けて短距離弾道ミサイル(SRBM)1発を発射したと発表した。軍はミサイルの発射場所や速度、飛行距離、高度などを分析している。
北朝鮮の弾道ミサイル(資料写真)=(聯合ニュース)
北朝鮮は韓米が大規模な空軍合同訓練「ビジラント・ストーム」を実施していた今月2日から5日にかけ、約35発のミサイルを発射。それから4日で再びミサイルによる挑発に踏み切った。韓国が北朝鮮の核とミサイルなどを想定した指揮所訓練(CPX)「太極演習」を開始してから3日目で、米国の中間選挙の開票が進められている時点でミサイル発射を再開させた。北朝鮮は太極演習について、「コンピューターシミュレーション訓練だからといって、その侵略的、攻撃的な性格と危険性がなくなるわけではない」と反発している。
北朝鮮は5日午前、朝鮮半島西側の黄海に向け短距離弾道ミサイル4発を発射した。3日午前には「火星17」と推定される大陸間弾道ミサイル(ICBM)と短距離弾道ミサイル2発を東海に向けて発射。同日午後には「スカッド」のように液体燃料を使用する旧型とみられる短距離弾道ミサイル3発を発射した。2日には海上の軍事境界線にあたる北方限界線(NLL)の南側の公海上に落下したものを含め計約25発のミサイルを発射した。NLLを越えたミサイルは韓国北東部の鬱陵島の方向に飛び、同島には空襲警報が発令された。
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