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北朝鮮 米中間選挙に合わせ弾道ミサイル=韓国軍演習に反発か

2022.11.09 19:59

【ソウル聯合ニュース】韓国軍合同参謀本部は9日、北朝鮮が同日午後3時31分ごろ西部の平安南道・粛川付近から朝鮮半島東の東海に向けて短距離弾道ミサイル(SRBM)1発を発射したと発表した。

北朝鮮の弾道ミサイル(資料写真)=(朝鮮中央通信=聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫

 ミサイルの飛行距離は約290キロ、高度は約30キロ、速度は約マッハ6(音速の6倍)と探知され、韓米の当局が精密な分析を進めている。

 ミサイルの種類はロシア製短距離弾道ミサイル「イスカンデル」の北朝鮮版「KN23」や地対地ミサイル・ATACMSに似た「KN24」など、新型のSRBMとみられる。

 ミサイルは北朝鮮が通常、SRBMの標的を置く咸鏡北道吉州郡沖にある無人島ではなく、咸鏡南道付近の別の無人島に向けて発射されたという。

 またミサイル発射時に、弾着地点の周辺で北朝鮮軍用機の航跡が複数確認された。軍はこのような動きがミサイル発射と関連したものかどうか分析している。

 合同参謀本部は「北の弾道ミサイル発射直後、韓米間の会議を通じて状況を緊密に共有し、北のあらゆる脅威や挑発に対応する連合防衛体制をさらに堅固にすることを確認した」と強調した。

 また「相次ぐ北の弾道ミサイル発射は、朝鮮半島はもちろん国際社会の平和と安定を損なう重大な挑発行為であり、国連安全保障理事会決議に対する明白な違反としてこれを強く糾弾し、直ちに中止するよう求める」と表明した。

 さらに「韓国軍は北の追加挑発に備え、韓米間の緊密な協力の下、関連動向を追跡・監視しながら確固たる備えを維持していく」と付け加えた。

 北朝鮮は韓米が大規模な空軍合同訓練「ビジラント・ストーム」を実施していた今月2日から5日にかけ、約35発のミサイルを発射。それから4日で再びミサイルによる挑発に踏み切った。韓国が北朝鮮の核やミサイルなどを想定した指揮所訓練(CPX)「太極演習」を開始してから3日目であり、米国で中間選挙の開票が進められている時点でのミサイル挑発の再開となった。

 北朝鮮は太極演習について、「コンピューターシミュレーション訓練だからといって、その侵略的、攻撃的な性格と危険性がなくなるわけではない」と反発している。

 北朝鮮は5日午前、朝鮮半島西側の黄海に向けSRBM4発を発射した。3日午前には「火星17」と推定される大陸間弾道ミサイル(ICBM)とSRBM2発を東海に向けて発射。同日午後には「スカッド」のように液体燃料を使用する旧型とみられるSRBM3発を発射した。2日には海上の軍事境界線にあたる北方限界線(NLL)の南側の公海上に落下したものを含め計約25発のミサイルを発射した。NLLを越えたミサイルは韓国北東部の鬱陵島の方向に飛び、同島には空襲警報が発令された。

yugiri@yna.co.kr

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