【プノンペン聯合ニュース】東南アジア諸国連合(ASEAN)関連首脳会議に出席するためカンボジアを訪問中の韓国の尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領は13日、プノンペンで開催された東アジア首脳会議(EAS)に臨んだ。
東アジア首脳会議に出席した尹大統領=13日、プノンペン(聯合ニュース)
大統領室によると、尹大統領は同会議で「インド太平洋の平和のためには北の非核化が必ず前提とならなければならない」とし、国際社会の懸念と警告にもかかわらず北朝鮮が再び大陸間弾道ミサイル(ICBM)発射や核実験を実施した場合は国際社会が断固たる対応を取るべきだと強調した。
そのうえで「同時に北との対話の扉は開かれている」と述べ、尹政権の非核化ロードマップである「大胆な構想」に沿って北朝鮮が非核化に乗り出すなら全面的な支援を行うとの立場を改めて示した。
11日に韓国・ASEAN首脳会議で発表した自由・平和・繁栄を3大ビジョンとする「韓国版インド太平洋戦略」について説明し、「普遍的価値を守護する自由なインド太平洋を目指す。域内の自由、人権、法治のような中核的な価値が尊重されるべきであり、力による現状変更が容認されてはならない」と強調した。
続けて、ロシアによるウクライナ侵攻について「国際法違反でありウクライナ国民の生命と人権を脅かす行為」と規定し、ウクライナの主権、領土保全、政治的独立が必ず尊重されるべきだと述べた。ウクライナへの人道的支援拡大の方針も明らかにした。
クーデターで国軍が全権を握ったミャンマーに関連しては、民主主義の後退に深い懸念を示すとともに、ミャンマーで自由と民主主義が再び花開くことを願うと述べた。このためのASEANの努力に支持を表明し、ミャンマー国民に対する人道的支援をさらに拡大するとの意向も示した。
尹大統領は、規則を基盤とする国際秩序を尊重する平和なインド太平洋を追求するとし、国際法上の原則に基づいた紛争の平和的解決の原則が徹底的に順守されるべきだとした。
南シナ海に関連し、「規則を基盤とする海洋秩序を守護する平和と繁栄の海となるべきだ」としたうえで、国際法上の原則に基づき航行および上空飛行の自由が保障されるべきであり、緊張を高める行為は自制すべきだと述べた。ASEANの一部加盟国と中国が領有権を争う南シナ海問題に関連し、中国に対し国際法の原則順守を促した発言とみられる。
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