【ソウル聯合ニュース】韓国法務部の韓東勲(ハン・ドンフン)長官は14日、国会予算決算特別委員会の会議に出席し、一部のオンラインメディアがソウル・梨泰院の雑踏事故で死亡した人の氏名を公開したことに対し「遺族と被害者の意思に反する無断での公開は法的に大きな問題があると考える」と述べた。「一方的な氏名の公開は遺族を深く傷つけるのではないか」とする与党「国民の力」の趙修真(チョ・スジン)議員の質問に答えた。
国会で開かれた法制司法委員会の会議に出席した韓長官=14日、ソウル(聯合ニュース)
これに先立ち、最大野党「共に民主党」の李在明(イ・ジェミョン)代表は9日、「遺族が反対しない限り氏名と写真を公開し、真摯(しんし)に哀悼しなければならない」との考えを示していた。
ただ、同党では事故に対する悲しみを政治的領域に持ち込むことを懸念する声も上がっている。
一方、国民の力は李氏が事故を政治利用しているとして強く非難した。鄭鎮碩(チョン・ジンソク)非常対策委員長はこの日、ソウルの奉恩寺で営まれた事故の追悼法要に出席し「遺族をさらに深く傷つけ、痛みを倍増させる結果になるのではないかと非常に憂慮している」と述べた。
ynhrm@yna.co.kr
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