【ソウル聯合ニュース】韓国政府が新型コロナウイルスの冬の感染再拡大を警戒し、オミクロン変異株に対応するよう改良された2価ワクチンの接種を呼び掛ける中、世論調査会社の韓国リサーチは16日に国民の65%がこうした追加接種を受ける考えがないとする調査結果を発表した。
オミクロン株対応ワクチンの接種が始まっている(資料写真)=(聯合ニュース)
韓国リサーチは10月第4週に全国の18歳以上の1000人を対象に調査を実施した。従来型ワクチンの2回以上の接種を終えた人のうち、オミクロン株対応の2価ワクチンの接種を受けないと回答した人は65%で、9月第3週の58%、最終週の63%を上回った。同ワクチンを接種したか、接種するつもりだとする回答は35%にとどまった。
追加接種を考えていないという人に理由を問うと、▼接種しても感染する(34%)▼接種による副反応が懸念される(28%)▼頻繁な接種が負担だ(24%)▼2価ワクチンは副反応が大きいかもしれない(22%)▼すでに感染して完治した(21%)――などの答えがあった。
政府の中央防疫対策本部は16日の定例会見でこの調査結果を取り上げ、「これまでの接種あるいは感染により獲得した免疫は時間がたって大幅に低下している。新たな変異株の流行に、従来の免疫だけでは予防が充分でない」とし、この冬の追加接種を強く促した。
韓国で追加接種対象者の接種率は現在4.8%にとどまり、米国、日本を大きく下回っている。政府は21日からの4週間を「ワクチン集中接種期間」と定め、接種率引き上げに努める。
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