【ソウル聯合ニュース】韓国ソウルの繁華街・梨泰院で発生した雑踏事故の死者の氏名を一部のオンラインメディアが遺族の許可を得ることなく公開した問題で、ソウル警察庁は16日、同庁の反腐敗・公共犯罪捜査隊が捜査を開始したと発表した。
オンラインメディアを告発したソウル市議(資料写真)=(聯合ニュース)
事故の死者155人の氏名が14日に公開されたことを受け、与党「国民の力」所属のソウル市議は15日、「遺族の同意なしに犠牲者の名簿をインターネットで公開したのは情報主体の同意を得ずに個人情報を第三者に提供したことになる」とし、公開したメディアを個人情報保護法違反の容疑で警察に告発した。
尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領の金建希(キム・ゴンヒ)夫人のファンサイト「ゴンサラン」や保守系団体も同じ容疑で警察に告発状を提出した。
また別の市民団体が15日に、「犠牲者全員の名簿は政府機関の公務員でなければ把握できない」とし、名簿を提供したとみられる公務員を捜査するよう警察に告発状を提出した。同団体は死者の氏名公開に最大野党「共に民主党」の李在明(イ・ジェミョン)代表が関与した可能性があるとも主張し、李氏を公務上の秘密漏えいと個人情報保護法違反の容疑で告発した。
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