【ソウル聯合ニュース】大韓航空を中核とする韓国財閥、韓進グループの故趙亮鎬(チョ・ヤンホ)前会長の長女で大韓航空元副社長の趙顕娥(チョ・ヒョナ)氏の離婚訴訟で、ソウル家庭裁判所は17日、趙氏と夫の双方の離婚請求を受け入れて離婚を認めた。趙氏に対し、財産分与として夫に13億3000万ウォン(約1億3800万円)を支払うよう命じた。2人の子どもの養育権は趙氏に認め、夫が支払う養育費を子ども1人当たり月120万ウォンと定めた。
趙顕娥氏(資料写真)=(聯合ニュース)
趙氏は2010年10月に整形外科専門医と結婚し、双子をもうけた。夫は趙氏が自身に暴言と暴行を加え、2人の子どもを虐待したと主張し、18年4月に離婚と子どもの養育権を求める訴えを起こした。趙氏は19年6月、夫のアルコール依存症のために結婚生活が困難になり、子ども虐待の主張にも根拠がないと反論し、夫を相手取り離婚と慰謝料を請求した。
夫はまた、19年2月に趙氏を特殊傷害、児童福祉法上の児童虐待の疑いで告訴した。裁判所は20年4月、趙氏の傷害罪を認定して罰金300万ウォンの略式命令を出した。児童虐待については検察が嫌疑なし処分とした。
趙氏は大韓航空副社長だった14年に、大韓航空旅客機内で客室乗務員のナッツの出し方に怒って滑走路に向かっていた機体を引き返させたいわゆる「ナッツ・リターン事件」を起こしている。
mgk1202@yna.co.kr
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