【ソウル聯合ニュース】韓国の李鐘燮(イ・ジョンソプ)国防部長官は23日、訪問先のカンボジアで中国の魏鳳和国務委員兼国防相と会談し、北朝鮮の核・ミサイル問題をはじめ朝鮮半島や地域の安全保障情勢について意見交換した。国防部が発表した。
握手する李鐘燮長官(左)と魏鳳和国務委員兼国防相(国防部提供)=(聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
5カ月ぶりとなる両氏の会談は、拡大東南アジア諸国連合(ASEAN)国防相会議(ADMMプラス)が開かれているカンボジアで約1時間10分行われた。
李氏は、北朝鮮の核・ミサイルの高度化は韓米の軍事演習や米国の脅威が引き起こしたとの主張は北朝鮮の責任転嫁に過ぎないと強調。北朝鮮の核・ミサイル開発は韓米・韓米日をはじめとする国際社会の圧力と結束を強化するだけで得るものはないということに北朝鮮が気づき、対話の場に出てくるよう中国が建設的な役割を果たすよう求めた。魏氏は中国も朝鮮半島で緊張が高まることを決して望んでいないと表明。中国は朝鮮半島の安定のため積極的かつ建設的な役割を果たしてきたとして、当事国間で対話を通じた問題解決の努力をすべきだとの立場を示した。
両氏は先ごろ行われた韓中首脳会談で両首脳が相互尊重と相互利益に基づいて成熟した韓中関係を発展させていくとの意向を示したことを確認。これに基づき国防分野でも多様な方策を推進する必要性で一致した。
また、国防当局間の戦略的な意思疎通と多様な交流を通じた協力強化に言及。2015年以降中断している国防相の相互訪問や19年以降開かれていない次官級国防戦略対話の再開、国防当局間のホットライン運用などを進めることも確認した。
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