【ソウル聯合ニュース】韓国の10代のインターネット利用時間が新型コロナウイルス流行前に比べ約2倍増加したことが1日、分かった。コロナ禍でビデオ会議システム「Zoom(ズーム)」を使った授業など、インターネットを活用した非対面交流が増えた影響とみられる。
韓国の10代のインターネット利用時間が1日平均約8時間であることが分かった=(聯合ニュースTV)
韓国言論振興財団の報告書「2022 10代青少年メディア利用調査」によると、韓国の小学4~6年生(以下、小学生)と中高生のインターネット利用時間はモバイル機器とパソコンを合わせ1日平均479.6分(約8時間)だった。
調査は世論調査会社の韓国ギャラップに依頼し、全国の小学4年生から高校3年生2785人を対象に7月13日~9月7日(夏休み期間を除く)に実施された。
小中高生のインターネット利用時間は、19年の調査では1日平均267.2分(約4時間半)で、16年の調査結果(199.9分、約3時間20分)比で約1時間の増加だったが、今回調査では2年の間に約1.8倍増加した。
女性家族部がまとめた「2022青少年統計」によると、青少年の平日の平均睡眠時間は7.2時間で、インターネット利用時間が睡眠時間とほぼ同じであることが分かる。
ただ、報告書はこうした状況について「青少年がメディア中毒に陥っている、またはメディアが青少年に否定的な影響を与えているというような懸念の根拠にはならない。オンラインは青少年にとってはただの日常」との見方を示した。
1日のインターネット平均利用時間は高校生が609.1分で10時間を超えた。中学生は462.5分で約8時間、小学生は342.3分で約6時間だった。
同財団のシン・ユンジン産業分析チーム長は聯合ニュースの取材に対し、10代のインターネット利用時間の急増について「コロナ禍で児童・生徒のネット活用が生活化したとみられる。ネット授業もかなり多くなり、Zoomで授業を受けるだけでなく友達と遊んだりもする」と述べた。10代が勉強しながらコミュニケーションアプリ「カカオトーク」でメッセージをやり取りし、日常のさまざまな活動をしながら動画投稿サイト「ユーチューブ」を見るとし、「インターネットだけを利用する時間を区別するのは難しい状況だ」と説明した。
小中高生が最も多く利用するSNS(交流サイト)はインスタグラムだった。
インスタグラムを利用したことがある小中高生の割合は81.6%で、19年の調査に比べ20.6ポイント上昇した。19年に80.3%を記録しトップだったフェイスブックは46.1%に落ち込んだ。
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