【ソウル聯合ニュース】韓国行政安全部が、歴代大統領の文書や所蔵品などを管理する同部傘下の大統領記録館のトップを先月5日付で「職位解除」にしていたことが1日、分かった。沈晟輔(シム・ソンボ)館長は文在寅(ムン・ジェイン)前政権期の2021年9月に任命され、5年間の任期満了まで3年半以上残っている。
世宗市にある大統領記録館(資料写真)=(聯合ニュース)
行政安全部によると、同部監査官室は昨年11月から沈氏に対する監査を進め、12月に人事革新処の中央懲戒委員会に懲戒を要請した。
懲戒を要請した理由に関し、行政安全部関係者は具体的な言及を控えているが、不当な業務指示とパワハラが取り沙汰されている。
沈氏は現時点で公務員であるため、懲戒は懲戒委員会の議決を経なければならない。中央懲戒委員会は審査した上で、今月末か遅くとも4月末までに懲戒の是非を決める。同氏は懲戒の理由に同意できないとして「中央懲戒委員会でしっかり説明していく」と話している。
沈氏は記録管理の専門家で、文前政権期に公募によって大統領記録館長に就いた。
今月25日には、非公開対象の「大統領指定記録物」のうち10万点を超える盧武鉉(ノ・ムヒョン)元大統領の記録物が指定解除される。そのため、沈氏の職位解除に政治的な意図を勘繰る声も一部で上がっている。
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