【ソウル聯合ニュース】韓国と米国の軍当局は3日、連合防衛体制の確立に向け13日から23日までの11日間、合同軍事演習「フリーダムシールド(自由の盾、FS)」を実施すると発表した。北朝鮮が演習に激しく反発し、強い挑発に踏み切る可能性も指摘される。
合同軍事演習「フリーダムシールド(自由の盾、FS)」について発表する韓米軍当局の広報担当者=3日、ソウル(聯合ニュース)
韓米が2018年に実施した合同上陸訓練の様子(資料写真)=(聯合ニュース)
韓米は合同演習について「北朝鮮の核・ミサイルの高度化と最近起きた戦争や紛争の教訓など、変化する脅威と安全保障環境が反映されたシナリオを基に展開し、同盟の対応能力をさらに強化する」と説明した。
演習期間中、韓米は合同野外機動訓練をかつての「フォールイーグル」以上の水準で実施する。合同上陸訓練「双竜訓練」や合同特殊作戦訓練「チーク・ナイフ」など約20の訓練を集中的に行う計画だ。南北和解ムードを受け、韓国の文在寅(ムン・ジェイン)前政権時代の2018年を最後に中断された戦区級の大規模な合同野外機動訓練が5年ぶりに復活することになる。
この日、正式な発表はなかったものの、朝鮮半島に展開した米空母が参加する合同空母打撃群訓練、韓米日のミサイル警報訓練も実施される。
米原子力空母ニミッツをはじめ、迎撃ミサイルシステムを備えたイージス艦、巡航ミサイル「トマホーク」を搭載できる原子力潜水艦などの参加も予想される。
韓米は演習期間中に集中的に実施する合同野外機動訓練を「ウォリアーシールド(戦士の盾、WS)FTX」と命名した。
文政権が18年9月に北朝鮮と軍事合意を結んで以降、合同機動訓練は大隊級以下に縮小して実施されていた。韓米は尹錫悦(ユン・ソクヨル)政権発足後の昨年下半期に実施した合同軍事演習「乙支フリーダムシールド」で連隊級以上の機動訓練を再開し、今回のFSで戦区級の機動訓練を復活させる。韓米は「『フォールイーグル』レベルに拡大した大規模な合同野外機動訓練を集中的に実施することで連合作戦の遂行能力を向上させる」と強調した。
韓米の両軍は北朝鮮の挑発に備え、演習中は北朝鮮に対する監視・警戒態勢を強めるとされる。
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