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北朝鮮のミサイル訓練写真 正恩氏のそばに立つ人物に異例のモザイク

2023.03.20 14:00

【ソウル聯合ニュース】北朝鮮の朝鮮中央通信は20日、軍の戦術核運用部隊が19日に核攻撃を想定した戦術弾道ミサイルの発射訓練を行い、金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党総書記)が娘のジュエさんと共に立ち会ったと報じた。同通信が公開した訓練の写真では、正恩氏のそばに立つ軍服姿の男性の顔にモザイクが施されており、その正体に関心が集まっている。

北朝鮮の朝鮮中央通信は20日、金正恩氏が18~19日に娘と共に戦術核運用部隊の「核反撃仮想総合戦術訓練」に立ち会ったと伝えた。19日の訓練の写真で、正恩氏のそばに立つ軍服姿の男性(赤い丸の囲み)の顔にモザイクが施されている(朝鮮中央通信=聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫

 軍の将官とみられるこの人物はサングラスにマスクも着用し、徹底して正体を隠していた。

 北朝鮮の主要メディアが公式行事の出席者の顔をこういった形で隠すのは異例。これまでは、海外のスポーツ試合を録画中継する際に西側企業の広告をモザイク処理したり、粛清された人物の登場部分を後から編集したりする程度だった。

 正恩氏のそばでミサイルの発射訓練に立ち会ったことから、モザイクが施された人物が重要な地位にいることは間違いなさそうだ。

 朝鮮中央通信は、訓練には強純男(カン・スンナム)国防相、戦術核運用部隊を総指揮する連合部隊長、東部・西部前線の各ミサイル軍部隊長、党中央委員会の幹部、ミサイル総局の指揮官、核兵器研究所の関係者らが立ち会ったと伝えており、この人物が戦術核運用部隊を総指揮する連合部隊長、あるいはまだ公開されていないミサイル総局の総局長である可能性も取り沙汰されている。肩章からこの人物が北朝鮮で軍団長級の指揮官に当たる中将の階級にあると推定されることが、こうした見方を裏付ける。

 韓国・北韓大学院大の梁茂進(ヤン・ムジン)総長は、言及された主要部隊の指揮官、核兵力関連の中心的な実務者、あるいはキム・ジュエの警護担当者の可能性もあるとし、「この人物が制裁対象になることを防ぐために正体を隠したこともあり得る」との分析を示した。

 統一部の具炳杉(ク・ビョンサム)報道官も定例記者会見で、写真上では人物を特定できないとし、関係機関などと分析を進めると伝えた。

tnak51@yna.co.kr

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