【ソウル聯合ニュース】5年ぶりに復活した韓米の大規模合同軍事演習「フリーダムシールド(自由の盾、FS)」が11日間の日程を終え、23日に終了した。
双竜訓練に参加するため22日に釜山作戦基地に入港した米海軍の強襲揚陸艦マキン・アイランド=(聯合ニュース)
6~9日に事前演習となる危機管理演習(CMX)を実施したのに続き、FSは11日間にわたり24時間体制で実施された。
韓国国防部は今回のFSについて、北朝鮮の核・ミサイルの高度化や安全保障環境の変化を反映したシナリオを基に抑止力と対応力を強化したと評価した。
韓米はFSと並行して「ウォリアーシールド(戦士の盾、WS)」と命名した約20の合同野外機動訓練(FTX)をかつての「フォールイーグル」以上の水準で実施。師団級の合同上陸訓練「双竜訓練」や旅団級の合同特殊作戦訓練「チーク・ナイフ」など師団級以上のFTXを本格的に再開した。16日には米戦略爆撃機B1Bが米本土から朝鮮半島に展開し、韓国空軍のF35Aなどと合同訓練を行った。
FSは終わったものの、FTXなどが来月初めまで続く予定で、北朝鮮の武力挑発などの反発が予想される。韓米の海兵隊による師団級の合同上陸訓練「双竜訓練」が来月3日まで慶尚北道・浦項の沖合で行われる。今月末には米空母が参加する合同空母打撃群訓練が予定されており、韓米日の訓練についても協議中だ。
今回のFS期間中、北朝鮮は2~3日に1回程度、ミサイル発射などの挑発で強く反発したが、韓米は計画通り演習を進めた。北朝鮮はFS開始4日前の9日に短距離弾道ミサイル(SRBM)数発、12日に潜水艦から巡航ミサイル、14日にSRBM、16日に大陸間弾道ミサイル(ICBM)を発射し、19日には戦術核弾頭の搭載が可能とされる短距離弾道ミサイル「KN23」の空中爆発実験を実施、22日に巡航ミサイル4発を発射した。
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