【世宗聯合ニュース】韓国が輸出手続きの簡素化など優遇措置を取っている国「ホワイトリスト」に24日から日本が再び含まれることが21日、分かった。
握手を交わす韓日の首脳(資料写真)=(聯合ニュース)
日本政府は2018年10月に韓国大法院(最高裁)が日本企業に強制徴用被害者への賠償を命じる判決を出したことに対する事実上の報復措置として、19年7月に半導体などの製造に必要な3品目の対韓輸出規制を強化し、翌8月には輸出管理の優遇対象国「グループA(旧ホワイト国)」から韓国を除外した。これを受け、韓国は同年9月、日本の措置が不当だとしてWTOに提訴し、輸出手続きを簡素化する同リストから日本を除外していた。
韓国政府は24日に日本をホワイトリストに含める内容を盛り込んだ戦略物資の輸出入に関する告示を官報に掲載する。先月の韓日首脳会談などを機に両国関係が改善に向かう中、韓国政府は日本に先駆け、日本をホワイトリストに再指定するための手続きに着手しこれを終えた。今後は両国の経済協力を正常化するための議論が本格化する見通しだ。
韓国政府は先月16日には日本の措置撤回を求めたWTOへの提訴を取り下げると表明した。
ただ、日本が韓国をグループAに再指定するまでにはもう少し時間がかかる見通しだ。
韓国産業通商資源部の関係者によると、告示で済ますことができる韓国側の手続きとは異なり、日本が韓国をグループAに再指定するためには閣議を経る必要があり、時間がかかる可能性があるという。同関係者は「どちらが先にホワイトリストに再指定したかに関係なく、共にこの問題を解決することにしたため、われわれが先にできる措置を取って反応を促すもの」と説明した。
両国は同問題を巡る実務協議を進めている。
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