≪「核戦闘武力の臨戦態勢誇示」≫
北朝鮮の朝鮮中央通信は24日、朝鮮人民軍が23日未明に東部の咸鏡北道金策市付近から戦略巡航ミサイル「ファサル(矢)2」の発射訓練を実施し、「目的を達成した」と報じた。朝鮮半島東の東海に向けて4発を発射したという。
報道によると、4発のミサイルは東海上に設定された2000キロ先に向かって楕円(だえん)と8の字型の軌道を描きながら2時間50分程度飛行し、標的に命中した。
同通信は「訓練を通じて武器体系の信頼性を再確認するとともに、共和国(北朝鮮)の核抑止力の重要構成部分の一つである戦略巡航ミサイル部隊の迅速対応態勢を検閲判定した」と伝えた。朝鮮労働党中央軍事委員会は訓練の結果に満足感を示したという。また「共和国の核戦闘武力の臨戦態勢があらためて誇示された」とした。
北朝鮮が巡航ミサイルの発射を公開するのは昨年10月以来、4カ月ぶり。
今回の発射は、韓国と米国が22日(米東部時間)に米国防総省で実施した机上演習「拡大抑止手段運営演習(DSC TTX)」への反発とみられる。同演習は北朝鮮の核の脅威を想定したもの。
韓米は北朝鮮の核使用のシナリオを想定して演習を実施。米国は北朝鮮の核の脅威を防ぐための拡大抑止の手段を韓国に提供する意思を改めて示した。
巡航ミサイルは、弾道ミサイルより低高度を飛行し精度が高い。
(2023年2月24日、聯合ニュース)
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