≪日本の「おもてなし外交」≫
韓国の尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領と岸田文雄首相は16日、東京での首脳会談を終えて、夫妻そろっての夕食会に続き、店を移動して両首脳だけで親交を深める時間を持った。日本の重要な賓客に対する「おもてなし外交」といえる。
両首脳は会談を終え、銀座のすき焼き店で夫人たちを伴って夕食を共にした。岸田首相が店の入り口で尹大統領を出迎えた。
靴をぬいで上がる日本の伝統的な部屋で約1時間半、夕食会が行われた。
韓国大統領室は実務訪問で夫人を伴って夕食会を行うのは異例だとしている。
両首脳はすき焼き店から280メートルほど離れた創業から128年の歴史を持つ洋食店に移動し、ビールを片手に親交を深めた。
尹大統領は昨年来韓した自民党の麻生太郎副総裁と面会した際に自身がかつて東京で食べたオムライスについて触れており、それを受けてこのたび「2次会」としてセッティングされたと伝えられた。岸田首相が自ら場所を選び、招待したという。
日本は2015年の当時のオバマ米大統領、19年のトランプ米大統領の来日時にもそれぞれの趣向に合わせたもてなしをしている。
韓国の金聖翰(キム・ソンハン)国家安保室長は今回の夕食会について「安倍首相(当時)がオバマ大統領と寿司、トランプ大統領と炉端焼きをそれぞれ共にしたことと比較できる」と述べた。
岸田首相は公式歓迎行事でも官邸入り口で尹大統領を出迎えた。
日本は最大限のおもてなしで尹大統領を迎えた。両首脳の信頼構築へのこうした努力が実利につながるとの指摘も出ている。
(2023年3月17日、聯合ニュース)
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